Sun Apr 14 2019

技術力のない技術書展について

チャットが生まれたとき, これを素晴らしい発明だとは思わなかったのだろうか. 肯定的な意味でも否定的な意味でも, 人が外に出ることなく, 他人と交流でき, 問題なく生活ができるようなSFめいた未来が来る予感を持たなかっただろうか.

結論を述べれば人は人が大好きである.

今日は技術書展なる同人誌イベントがあった. ご存じない方のために説明すると, 技術書展の技術は (ほぼ) いわゆる IT を指している. ところで IT という語はすっかり死語ではないか. 決して印刷技術の技術を指しているのではない. しかしながら未だに, 人は原稿を紙に印刷し, それを会場現地で対面で手渡しをする. 今は2019年である. 平成も終わろうとしている.

イベントそのものは人に楽しみと有意義を与えるかもしれない. そのようなイベントがあり, 期日があるからこそ, 人は本で自分の知識や考えを披露としてみようというモチベーションが維持されるし, 出来上がった本が一覧になってリストアップされてるからこそ, 参加者はその中で自分の興味をそそるものを探してみようとなる. しかしこれはインターネットで解決できる話ではないのだろうか.

繰り返すが, もう平成も終わろうとしている.

会社でのダラダラとしたミーティング, そういったものを若い世代は馬鹿にしてきたはずだ. 自分たちはどうか. 上の世代を馬鹿にしつつも, 結局やってることは同じではないか.

テキストのみの簡素なチャットから始まり, カメラを用いたビデオチャット, 最近では3Dアバターを被る VR チャットなんてものまで出てきた. 結局, 人は人の顔を見ながら会話がしたいらしい.