まさに「きらら」アニメ. 大きなストーリーもなくて, わかりやすいギャグで笑わせるわけでもなく. ただ「きらら」っぽい雰囲気を楽しむアニメ.

我々は所詮現代の女子高生ではないので, 彼女たちが何を考えてどういう学校生活をしているのか本当のところを知らない. だからここに描かれているのが本当のことに思えてしまう. 本当の女子高生には劇的なドラマが起きることもないし, 漫才師でもないので視聴者を笑わせるためのギャグを言うようなこともしない. ただ内輪で盛り上がるのが自然に思えるし, 我々はそれを観測させてもらっているのだという体験が出来る.

こういった作品づくりはきららに多く見られて「ひだまりスケッチ」は真に迫っている. 少しポップだけど「三者三葉」もこれに基づいている. 「キルミーベイベー」なんかは設定が更にぶっ飛んでいるが, それでも根底に流れる空気は結局これを受け継いでいるから, あの空気感なのだと納得されるはずだ.