惜しいアニメだった. 第九話以降が良かったので全体としては満足感が高いのだが, そこまでがつまらない. アニメーションは至るところが省略されてそれは大体最後までそう. 押井守はインタビュー映像の中で, カメラワークを省略することで別なところに労力が注げるから良いでしょと語っているが. それでいてストーリーというストーリーも, 大体は学園モノの形式だけをやっているだけで, 寒々しい.
でも第九話は良かった. 押井守のやりたいことを誰にも止められずにやったらこうなりましたといったアニメで, 8割方はつまらないが残りの2割のために全12話を忍耐強く見れるかどうかだ. ただ監督本人の映画論を語ってるだけじゃんみたいなパートは正直好きだった.
せめて最終話が2話か3話あたりにあって, それに対する呼応が最終話にあれば良かったのにね.