mplayer

linux

index

再生

mplayer <file>

実行中に次のキーシグナルを送ることでいくつかの操作ができる.

key function
<Space> 再生/一時停止 (toggle)
q 終了
右クリック 再生/一時停止 (toggle)
s スクリーンショット (カレントディレクトリに適当にrenameしたpngが生成される)
<Right> 数秒次に送る
<Left> 数秒前に送る

状態として再生速度を浮動小数で持つ. デフォルトで 1.0.

key function
[ 再生速度をいくらか下げる
] 再生速度をいくらか上げる
{ 再生速度をかなり下げる
} 再生速度をかなり上げる
<BackSpace> 再生速度を 1.0 にする

オプション

mplayer [options] <file>

speed

再生速度の指定

mplayer -speed 1.3

audio filter

再生速度を変更するとデフォルトでは周波数もそのまま変わる. たとえば再生速度を上げると高く聴こえる. 次のオプションは元の周波数をできるだけ保ってくれる.

mplayer -af scaletempo

あと今こんなのも見つけた. 音声が2chの場合、一般にボーカルの音声だけを取り除くことができて:

mplayer -af karaoke

精度は、 あまり実用的には思えないが.

playlist

直接、複数のファイルを destination に指定すると、その順に再生する.

mplayer file1 file2 ...

或いは、テキストファイルに、音楽ファイルのパスを1行に1つ書いておくことで、 それを読みこませることもできる.

   cat pls.txt
file1
file2
   mplayer -playlist pls.txt

<Enter> または > で次の曲に、 < で前の曲に移動する. 次の曲がないと終了する.

shuffle

mplayer --shuffle file1 file2

loop

mplayer --loop 0 file1 file2

CD-ROM

再生

/dev/ 上にあるであろう、CDの仮想デバイスを特定する. 例えば /dev/cdrw1 だとする.

   mplayer --cdrom-device /dev/cdrw1 cdda://
Found audio CD with 4 tracks.

複数トラックが入ってても一つのファイルのように扱われる.

上の例では、4 tracks 収録されており、 track-number として 1,2,3,4 が有効. これを直接指定できる:

mplayer -cdrom-device /dev/cdrw1 cdda://[track-number] # 一つのトラック
mplayer -cdrom-device /dev/cdrw1 cdda://[track-number]-[track-number] # トラックの範囲

トラック間の移動は不明. 全体で1曲として扱われ、<Enter> など押すと即座に終了するから (トラックってのはあくまでもシーク位置).

CD からの取り込み

大抵の目的の場合 Asunder 等、専用のソフトウェアを用いるべきである. 音楽タグなどが付与されるから.

mplayer では、再生しながら、再生している音をファイルに書き出すことができる. これを「取り込み (インポート)」と呼ぶことにする. 再生中に、再生速度を変更する、次の曲に移動する、など行えば、それがそのまま書き出される.

   mplayer -cdrom-device /dev/cdrw1 cdda://3 -ao pcm:file=track3.wav -vo null -vc null
   file track3.wav
track3.wav: RIFF (little-endian) data, WAVE audio, Microsoft PCM, 16 bit, stereo 44100 Hz

あとは、 ffmpeg なりで、wav形式から好きな形式に:

ffmpeg -i track3.wav track3.mp3

N.B.

-ao pcm:file= は別にCDからじゃなくても、 例えば、動画ファイルを指定することで、動画ファイルを再生しながら、音だけを書き出す、など応用できる.

DVD

再生

DVD のデバイスを特定する. 例えば /dev/dvdrw1.

mplayer -speed 1.0 -dvd-device /dev/dvdrw1 dvd://<int>

<int> は CD でいうところの <track-number> (<chapter-number> ?).

例えば:

mplayer -speed 1.0 -dvd-device /dev/dvdrw1 dvd://2

camera

再生 (ライブ)

mplayer tv:// -tv device=/dev/video0