SLIM: Sparse Linear Methods for Top-N Recommender Systems

推薦システム 行列分解

概要

行列分解と同じようなことを疎な線形回帰でやる. 行列分解よりも精度良く計算の効率がいい.

手法

行がユーザー、列がアイテムな疎行列 \(A \in \mathbb R^{|U| \times |V|}\) があるとき, ある疎行列 \(W \in \mathbb R^{|V| \times |V|}\) として \[\tilde{A} = A W\] で未観測の値を予測する.

すなわち, ユーザー \(i\) アイテム \(j\) に関する値を \[\tilde{a}_i^j = a_i w^j\] で予測する.

学習

学習はアイテムごとに行う. \(A\)\(j\) 番目の行ベクトル \(a^j\) を取り出して, これをさっきの \(\tilde{a}\) だと思って \[\min \| a^j - A w^j \|^2\] をする.

実際にはこれに罰則化のためのL2ノルム, L1ノルムを加える. この罰則化自体が \(W\) を疎にするのに役立つらしい.

また \(A^j\) を見れば答えの \(\tilde{a}^j = a^j\) が入っていて \(W=I\) という自明解があるので, 対角成分はゼロ (\(w_j^j = 0\)) という制約を設ける.

さらに加えて \(w_i^j \geqA 0\) ともする(これはなぜ?).

結局次のような最適化問題 \[\min \| A - AW \|_F^2 + \lambda_1 \| W \|_F^2 + \lambda_2 \|W\|_1\]
such that

\[W \geq 0, W_j^j = 0\]