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Mon Oct 14 17:35:33 JST 2013

日記

自転車で車道の脇を走っていると,横断歩道でも何でもないところから急に
人間が現れた.ブレーキをかけるのと相手が何者であるかの観察するのとで
その時の私は忙しかった.
おじいさん,見た感じ浮浪者が,小汚い袋を積んだ荷台を押していたようだった.
そして自転車の方は,速度をゼロにするには間に合う前にその荷台にぶつかることを
避けられないようだった.
避けられなかった.
私の体は半回転し,頭は硬いアスファルトに接地していた.
じいさんは私の顔を覗いて
まあ,少し大きな石に躓いたとでも思ってくれ
と言った.私は衝撃に飛んでいった自分のメガネを,
メガネのない状態で探すのは困難だと思った.