Kindle は直接 pdf ファイルを閲覧することができる (pdf に限らない: Kindleパーソナル・ドキュメントサービス). 察すると、Adobe reader が入ってるっぽい. USBケーブルで直接PCから見ると /(mntpoint)/documents/
があるので、その下に適当にファイルをコピーすれば済む. ディレクトリは適当な深さだけ掘っても大丈夫っぽくて、 /(mntpoint)/documents/A/B/C.pdf
としてもいい. ただし、「マイライブラリ」には、パスと拡張子は隠されてただ C
という名前の本があるかのように、 他の本に並んで表示される.
さて、Kindle には send-to-kindle といってメールで pdf ファイルを送りつける機能がある (Send-to-Kindle Eメールアドレスの使い方について). これは Kindle 端末 (或いはアプリ) 一つに対して一つのメールアドレスが割り当てられていて (アカウントに対してじゃなくて端末に対して)、 メールに pdf ファイルを添付する形になる. メールは Amazon 経由で、添付されたファイルが Kindle 端末の中に保存される. 注意点として、メールを受け付ける FROM は http://www.amazon.co.jp/myk
から設定する必要がある. じゃないと知らない人からメールが来るし.
メールのタイトル及び本文は空で良いが、 タイトルに "変換" または "Convert" とすると、Amazon コンテンツのフォーマットに変換されるらしい. でも pdf は pdf のままで問題ないので使ったことはない.
先日 Kindle Paperwhite を買ったのは、実の所、目に優しい環境で論文を読みたいからである. 不取敢、pdf で持っている論文集を全てコピーしたが、しかし読みたい論文は毎日のように新しく出てくる. 特に arxiv なんかだと本当に毎日何かしら出てきて真面目に追っている人はなんて暇人なのだろうと羨ましい.
Kindle に読みたい pdf 入れる手間を少しでも減らすべく、 url からダウンロードしてメールで送りつける一連を自動化することにした. (メールの本文が pdf の url だったらそれが勝手にダウンロードされるとかだったら楽なのに. 添付じゃないといけない.)
やっていることは今まさに言ったことそのままで、 ダウンロードして、メールで送るだけ. ちょっとアレな点として、arxiv は wget でそのままダウンロードすると、403 が返ってくる. 機械的な収集は弾いているらしい. 自分はブラウザですよと UserAgent を設定している.
あと、メールを送るのに sendmail
でもいいんだけど、Mac に入ってる (BSD由来?) sendmail
にはファイルを添付する -a
オプションがなく、ファイル添付の方法が分からなかった. 調べた所、vim ライクな CLI メーラーの mutt
というのがどうも良さそう. sendmail
とほぼ同様のコマンドでコマンドラインからメール送信もできる.
kindle -S "Tutorial on VAE" https://arxiv.org/pdf/1606.05908v2.pdf
はい快適.