いつかのGameMarketで買った. 五分位でさくっと終わるので、ついつい何度もプレイしてしまう. 単なる運ゲームだと思っていたが、運要素は確かに大きいが、考える要素が全く無いわけでもなく、面白い.
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なんと説明書がこのサイトに載ってあるのでルールがこれで分かってしまう. 要は 0 の数字のカードから 8 の数字のカードまでを 4 枚ずつ用意すればいいだけなので、トランプを 1 セット用意し、10を0と見做して、JQKとジョーカーを抜けば、それで遊べてしまう.
カードは 0 から 8 までの数字のカードが4枚ずつ. 加えて、松ぼっくり (ジョーカー) のカードが2枚あるのだが、ここではこれを使わない版のルールを紹介する. 2人以上4人以下で遊ぶが、2人だとつまらないと思う. それに、もしかしたら5人くらいでやっても悪くないかもしれない.
机の上に以下のような \(7+6+\cdots+1=56\) 個のセルを用意する.
[1,1] [1,2] [1,3] [1,4] [1,5] [1,6] [1,7]
[2,1] [2,2] [2,3] [2,4] [2,5] [2,6]
[3,1] [3,2] [3,3] [3,4] [3,5]
[4,1] [4,2] [4,3] [4,4]
[5,1] [5,2] [5,3]
[6,1] [6,2]
[7,1]
セルとはカードがちょうど1枚置けるための場所のこと. [n,_]
を綺麗に一列に並べて、 [n+1,_]
をそのすぐ下に、カード半枚分だけずらして並べることで、ちょうどピラミッドのように並べることが期待されている.
— 枚方 (cympfh) (@cympfh) August 31, 2018
カードをシャッフルし、7枚ランダムに選んで、表にして [1,1] [1,2] ... [1,7]
に並べる.
残りのカードを、プレイヤーに公平な枚数だけ配って手札とする. 手札は本人しか見ることができない. 手札の枚数は、配れるだけ配り、残った端数は伏せたままゲームから除外する.
プレイヤーに予め順序を決めて、その順に従ってプレイを行ってもらう. 順はループする. 出来るプレイとは次のようなもの.
[n, m]
[n, m+1]
[n+1, m]
[n+1,m]
に手札から一枚選んで表にして置く.
[n, m] [n, m+1]
にあるカードの数字が A
B
のときA
と B
との差、あるいは和
出せるカードが手札にない場合はプレイに失敗し、そのプレイヤーは脱落となる. 元のルールでは一人が脱落した時点で終わりだったような気もするが、最後の一人が残るまでやっても面白い.
感じとしてはちょうど7並べに近い.
数字は明らかに対等ではない. この世界には 8 より大きい数字はすべて 8 であるという強いルールがある. であるので、和として8が出せるようなパターンが他の数字よりも多い.
簡単化してみる. 0以上8以下の数字のペアは \(9\times 9\) 通り. これが上のルールで言うところの [n,m] [n,m+1]
に相当するとして、[n+1,m]
に出せる数字は何であることが多いだろうか? 出せるか出せないかが問題なので、和と差が同じ場合、一通りとして数える. つまり、例えば、ペア \((1,2)\) については出せる数字は \(\{1,3\}\) の2つがある. \(1,3\) という数字の「出しやすさ」としてカウントする. しかし、ペア \((0,2)\) については出せる数字は \(\{2\}\) の唯1つしかない. \(2\) の「出しやすさ」は1つ分しかカウントしない.
# Ruby
xs = []
(0..8).each do |x|
(0..8).each do |y|
a = (x - y).abs
b = [x + y, 8].min
xs += [a, b].uniq
end
end
xs.group_by{|x|x}
.map{|x,g| [x, g.size]}
.each{|x,s| puts "(card) #{x} => #{s}"}
結果は次の通り
(card) 0 => 9
(card) 1 => 16
(card) 2 => 15
(card) 3 => 14
(card) 4 => 13
(card) 5 => 12
(card) 6 => 11
(card) 7 => 10
(card) 8 => 45
予想通り 8 が最も強い. 次点に強いのが 1 だが、8 の出すやすさの差は激しく、3倍程度違う.