集合 - 部分集合及びその部分集合の列挙

今考える集合を \(N \leq 128\) として \[U = \{0,1,\ldots,N-1\}\] であるとする.

部分集合

\(U\) の部分集合は BitSet の方法で unsigned 128 bit int 一つで表現出来る. この対応付けを用いることで, 部分集合の列挙は \(0\) 以上 \(2^N\) 未満の整数を列挙すればよいことになる.

実際 \(T \subseteq U\) なる \(T\)\(2^N\) 個あるのでこれは無駄なく列挙出来ている.

部分集合の部分集合

\(U\) の部分集合 \(T\) のその部分集合 \(S\) \[S \subseteq T \subseteq U\] を列挙したい.

単純に二重で部分集合を列挙する場合, つまり, \(S \subseteq U\), \(T \subseteq U\) をそれぞれ列挙して \(S \subseteq T\) であるかをチェックするような方法が一つ考えられる. この包含関係は S & !T == 0 で判定可能. 二重列挙で \(O(2^N \times 2^N = 4^N)\) 掛かる.

実際のところ \(S \subseteq T \subseteq U\) なる \(S\) がいくつあるのかを数えると, \[\begin{align*} \sum_{T \subseteq U} \sum_{S \subseteq T} 1 & = \sum_{T \subseteq U} 2^{|T|} \\ & = \binom{N}{0} 2^0 + \binom{N}{1} 2^1 + \binom{N}{2} 2^2 \cdots + \binom{N}{N} 2^N \\ & = (2+1)^N \\ & = 3^N \end{align*}\] と分かる.

実は次のようにすると無駄なく \(3^N\) が列挙出来る.

参考文献

例題